検針票の設備料金と無償貸与の確認手順
検針票に「設備料金」とあっても、何の費用か分かりにくいことがあります。欄の見方と、無償貸与の設備が毎月の支払いに乗るしくみ、契約書で貸与の残り期間と解約時の扱いを確かめる手順をまとめたガイドです。
検針票で設備料金の欄を確認する
手元の検針票または請求書を開き、「設備料金」「設備利用料」など、設備の費用を示す欄があるかを確認します。設備料金は、配管や給湯器などガスを使うための設備にかかる費用を、基本料金や従量料金とは分けて示す項目です。
液化石油ガス法施行規則の改正により、2025年4月2日から、LPガス料金を基本料金・従量料金・設備料金の3項目に分けて明示することが事業者に義務付けられています。この3つに分けて示す出し方を、三部料金制といいます。以前は設備にかかる費用が従量料金に含まれて見えにくいケースもありましたが、この改正後は各項目が区分して示されるようになっています。欄の名称は事業者によって異なることがあるため、内訳のなかに設備と分かる項目があるかを見てください。検針票の各項目の見方はLPガス検針票の読み方で解説しています。
無償貸与の費用が毎月のどこに乗っているかを見る
入居時や給湯器の交換時に「無償で付けます」と言われた設備は、無償貸与(ガス会社が給湯器や配管などを先に設置し、その費用をあとから毎月のガス料金で回収する契約の形)であることがあります。その場で設備代を払わない一方、費用は毎月の支払いに乗って回収されます。
検針票に設備料金の欄がある場合は、そこに書かれた金額が、毎月の支払いのうち設備に当たる部分です。欄が見当たらない場合は、契約時に渡された書面、または供給約款(ガスの供給条件を定めた書面)の料金の内訳を確認します。書面が見当たらないときや記載が分かりにくいときは、契約している事業者に料金表の提示を求めることができます。液化石油ガス法では、販売店が料金体系を記載した書面を契約時に交付することが義務付けられています。料金以外も含む確認順序はLPガス契約時の書面の読み方で解説しています。
お住まいの地区の設備料金が調査で公表されているかは、地区相場票の設備料金欄で分かります。石油情報センター 液化石油ガス市況調査(確報・全国一覧)では、全国274地区のうち設備料金が公表されているのは95地区で、残る179地区は調査上の値がありません。公表されている地区とされていない地区があり、値がない地区の金額を、別の地区の数字で埋めることはできません。地区相場票に「この地区は設備料金が調査対象外です」と出る場合は、調査に値が載っていないことを示す表示であり、ご自身の契約に設備の費用が乗っていない、という意味ではありません。対象外と表示された場合の確認順序は調査対象外と表示された設備料金の扱いで整理しています。
公表されている地区では、同じ地区内でも契約先によって設備料金に開きがあります。栃木県宇都宮では、同じ地区でも最安と最高で月940円の開きがあります(最安110円、最高1,050円、調査平均442円、税込。出典: 石油情報センター 液化石油ガス市況調査(確報・全国一覧))。検針票の設備料金が分かっている場合は、お住まいの地区の最安・最高・調査平均と並べて、調査平均との関係を確認できます。
契約書で貸与の期間と解約時の扱いを確かめる
設備の費用が毎月のどこに乗っているかを確認できたら、契約書または供給約款で、貸与の条件を自分で確かめます。次の点を見てください。
- 設備の所有関係(自己所有か、販売店からの無償貸与か)
- 貸与の期間と、いま残りがどれだけあるか
- 解約や切替のときの扱い(設備の残存価額の精算や撤去費用の有無)
金額や条件は契約によって異なります。途中で契約先を変える場合、貸与期間の残りに応じた残存価額(まだ回収しきっていない設備の費用)の精算を求められることがあります。賃貸住宅で契約書が手元にない場合は、大家または管理会社へ確認します。無償貸与の説明はよくある質問の無償貸与に、解約時の扱いは解約時の違約金にまとめています。切替を検討するときの手順はプロパンガス会社の切替手順で解説しています。
検針票の設備料金と、契約書で確かめた貸与条件を手元に置いたうえで、お住まいの地区の相場票は都道府県から探すから開けます。使用量の目安は使用量10m³の相場一覧などの索引と突き合わせてください。
この手順に関係する研究の範囲
この手順そのものの効果を測った研究はありません。関連する論点について、どの市場のどの標本で何が報告されたかを確認できます。
- 論点コラム 検針票と相場に差があっても、契約が残ることがある 契約の残りやすさ
- 研究照会 料金差を知っていても契約を変えない行動は、探索の手間や既存事業者への慣れと関係すると報告されていますか? 契約の残りやすさ